2016年の住宅リフォーム市場規模（増築・改築工事費及び設備等の修繕費の合計）は5 兆6200億円で前年より5.2％減となった。2013 年以降やや低下傾向となっているが、 今後は空き家件数の増加や住宅一次取得者層の所得低下などを背景に、市場規模が拡大し 歳代男性の平均年収推移】 出典：国税庁「民間給与実態統計調査」 ファーストバイヤーは「一次取得者層」と呼ばれることもあります。また、物件の購入経験があり、買い替えを行う人は「二次取得者層」、三度目の購入の場合は「三次取得者層と呼ばれます。 まず、参考として国交省の住宅市場動向調査（平成24年度版：平成25年に公表）の結果を見てみましょう。これによれば、初めて住宅を購入する方（第1次住宅取得者）の年齢は30歳代が最も多いという結果が出ています。次いで多いのが40歳代です。 4 . 住宅の一次取得者層について. 今後、株価上昇などで国内外の富裕者層の資産効果が回復すれば、需要サイドの購入意欲が出てくるため、一次取得者層にとってはここ1～2年の景気の一時的な停滞局面が、割安に購入出来るチャンスとなる可能性があります。 ここでは、「持ち家比率」という視点から賃貸住宅需要について考えてみたいと思います。 持ち家比率がどの年代でも低下しています。特に、住宅の一次取得のメイン層である30代・40代の持ち家比率はここ25年で大きく低下しています。 ・世帯構成と住宅購入行動との関係を見ると、年齢層別には、30歳代から40歳代前半の世帯で、住宅を 購入する割合が最も高くなっており（図表1-3及び1-4）、2000年時点と2005年時点の持ち家比率の変 化を見る限りにおいて、その傾向に大きく変わりはない。 住宅の一次取得者層の大部分を占める30歳代の平均年収、金融資産はともに大きく減少。 今後は既存住宅の有効活用が求められる。 【 30.



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